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「こども食堂等に寄せられる困りごとと支援に関する調査レポート」を公開しました

フリースペースたまりばは、令和5年度より(福)神奈川県社会福祉協議会様との協働モデル事業「福祉的支援を必要とする子どもとその家族を食を通して地域全体で支えるしくみづくり」に取り組んでいます。
令和5年度はその一環として「こども食堂等に寄せられる困りごとと支援に関する調査」を実施しました。この度オンラインにて調査レポートを公開いたしましたのでお知らせいたします。
本調査は、こども食堂・地域食堂、フードパントリー等食支援事業を運営している神奈川県内の団体・個人に対して、そこで出会う子どもたち、保護者をはじめとする様々な方々の困りごとや支援状況に関してお聞きしたものです。
今回の調査で、子どもや家族、関係者のSOSをキャッチしてらっしゃる様子や、子どものSOSをキャッチしやすい運営状況が見えてきました。SOSの中に公的な生活相談窓口では相談が寄せられにくい「ケアに関する相談」が多く寄せられていることがわかりました。そして、こうしたSOSに応えるための体制や連携先等(これを本調査委員会では食堂等の”裏メニュー”と呼びました)を多くの団体が持っていること、一方で連携にはさまざまな課題があることも明らかになりました。
今年度は調査を継続して、こうした状況をより詳しくお聞きし、さまざまな取り組みを教えていただきながら、現場で役立つ報告を作っていきたいと思っております。
調査レポートは下記より閲覧・ダウンロードが可能となっています。
※調査及び報告書作成はともしび基金 地域福祉活動支援事業(協働モデル助成)を活用して実施しました。

以下のボタンより閲覧・ダウンロードへお進みください(PDF)。

こども食堂等に寄せられる
困りごとと支援に関する
調査レポート(PDF)

また、印刷版をご希望の方はお気軽にお問い合わせください。

【問い合わせ先】
認定NPO法人フリースペースたまりば事務局
担当: 鈴木晶子
メール: info@tamariba.org
最後にレポートに書かせていただいた「調査に寄せた想い」を一部ご紹介させていただきます。

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2020年、世界中で新型コロナウィルスの感染が拡大し、学校は一斉休校となり、子どもたちの遊び場の多くが閉まる事態となりました。そんな中、子ども夢パークは、最後の砦として居場所を開け続けました。そこに届いたのは、「給食がなくなって、食べていくのが大変です」という親たちのSOS。そこで、「たまりばフードパントリー」が始まりました。パントリーを開設したのはこれを機に開設した新拠点「コミュニティスペースえんくる」。フリースペースたまりば30年目の新たな挑戦でした。
えんくるでは、パントリーに続き、週末の「えんくる食堂」、平日放課後の居場所「こども☆きっさ」を始めました。すると、食でつながったさまざまな人たちから小さなSOSが聞こえてきました。集まった子どもたちの様子から、心配な状況も見えてきます。
こうした食支援は、神奈川県内でも広がっています。他の食支援にも、SOSは届いているでしょうか?そのSOSに、みなさんどう応えているのでしょうか?どうしたらもっと多くのSOSをキャッチし、応えられるより良い食支援や地域を作っていけるのでしょうか?
そんなことを考えるため、今回の調査を行いました。そして、支援に携わる方の切実な声をたくさんいただきました。この調査レポートを機に、食支援の可能性を議論する機運が高まることを願っています。

公開日 : 2024-7-31 category : お知らせ